GBCJ中国語学院学長の渡邊です。
北国北海道はまだ寒いですが、春節も近づきだんだんと日も長くなってきました。
朝新聞に目を通していると、気になる記事に目が留まりました。「札幌市人口減」これは道民にとってショックな記事です。北海道以外に住んでいる人には何がショックなのかわからないと思いますので今日は北海道の人口動向についてみていきましょう。
札幌市初の人口減
2022年1月19日札幌市は1月1日現在の人口が外国人を含め前年同期より907人少ない199万668人となったと発表しました。
政令指定都市に移行した1972年以降初の人口減少です。
200万人すれすれで減少し始めたのも惜しいなというところです。
北海道では地方都市の人口減少が止まらず、その原因は札幌への人口流入にあるというのが定説でした。札幌に人が行ってしまうからしょうがないよねと。
しかし、その札幌で人口減少が始まったことで北海道全体の過疎化が現実として突き付けられてしまいました。
現在の人口減少に歯止めがかからない中で、外国の方の労働年齢人口の誘致は喫緊の課題となっています。
おりしも日本、中国・韓国・アセアン諸国・オーストラリア・ニュージーランドなど計15か国が加盟する地域的な包括的経済協定RCEPが2022年1月1日に発足したところです。
RCEPの協定の中には労働人口の移動制限抑制に関する規約もあり、垣根が低くなっています。ただ日本経済力の相対的低下の状況の中、労働人口の争奪戦で優位に立つためには待ちの戦略ではなく積極的な誘致が必要です。
このような状況下、中国語学習者には強力な追い風が吹いています。勤務先で外国人を雇用するとなれば当然外国語を話せる人に指導員の白羽が立ちます。立場や発言力も向上するでしょう。
会社を経営しているならば、外国人を雇用した場合の助成金制度があります。うまく活用すれば外国人雇用の環境改善がスムーズに進みます。雇用される側の外国人にとって経営者が自分の国の言葉を解すというのは大きな安心感になります。
今必要なことはコロナ後の展開を睨みながら、次の一手次の一手と畳みかけていくことです。
GBCJ中国語学院